リボルバー戦の勧め

コラム

最もエキサイティングなゲームを求めるアナタへ (2010)

1発も無駄に出来ない銃撃戦… 撃たれる恐怖… これはサバゲーというより, 間合いの近い格闘戦あるいは茶番劇である

リボルバー型エアソフトガンは、弾数が少なく遠距離の命中精度には頼れないという特性があります。それを逆手にとって、遊び心を盛り込みつつ戦術・駆け引き優先のゲームプログラムに仕立てたのが、GUN道場の「リボルバー限定戦」です。電動ガンのような「バラマキ・弾幕」「命中精度」「有効射程」とは一切無縁の、古くも新しい遊び方であり、その面白さはイチオシです。
リボルバー戦は、ほとんどムダ弾になるフルオートをバラ撒くゲームとは全くの対極です。リアルカウント制で、持ち弾はたった12~18発。遠距離での命中精度が低いため、”極”至近距離戦となり、積極的に動きながらも気配を消して相手の背を取り、冷静かつ確実に相手を仕留めなければなりません。焦ると3mでも外してしまうものです。

相手は1発で倒す、出来る限り弾を撃たないサバイバルゲーム。
少ない弾数そして1発の重みにこそ、サバイバルゲームの面白さの真髄があると考えます。リボルバーそしてカートリッジ操作の面倒くささ=面白さと、常に1発を大事にするゲームの緊張感、サバゲーが争いから癒しに変わる瞬間を体験できたなら、きっと一生やめられなくなることでしょう。
いつでもあなたのチャレンジをお待ちしています!

【リボルバー限定戦の歴史】

2006 マルシン M629クラシックがサバゲーで使えるインパクトを得る
2009 マルシン 8mm Xカートリッジ シリーズの発売。レイジングブル, アナコンダ, レッドホーク, スーパーブラックホーク 他
2010 埼玉でGUN道場プロジェクトを企画, オープン貸切で関東フィールドを転戦する16戦ラリー(貸切)開催
2010 埼玉 トリガートークで第1回リボルバー限定戦を企画, その後デザートストーム川越などで3年間に10戦開催 (現在もHQトラッド岐阜で継続中)
2013 岐阜でHQ東海フィールドの立ち上げ (現行HQトラッド)
2015 岐阜でHQバンカー インドアフィールドの立ち上げ
2022 埼玉に「HQリロード」市街地型サバゲーフィールドを立ち上げ。開幕からリボルバー戦を行い, 定例化を目指す

【お勧めのゲームルール】

サバゲーには弾が当たった方がヒット合図する、という片側のみのコミュニケーションが規定されています。
リボルバー限定の場合、極至近距離戦が展開されることから、GUN道場では撃った側・撃たれた側で懸賞金(ゲームマネー)あるいはアイテムの取引をするという要素を取り入れたゲームを考案しました。つまり撃った撃たれたプレイヤーが、その場で寄り会って取引する双方向コミュニケーションにしています。
そこには自然的に茶番劇も生じることがあり、他では体験できない面白いゲームに仕上がっています。

ゴールドラッシュ60
金塊とドル札の奪い合い、真剣にフザけてみたい大人のための長丁場ゲーム。相手から大金を巻き上げて逃亡する時には、誰もがつい笑みをこぼす!

【お勧めのフィールド】

インドアフィールドでも充分楽しめますが、ゲームのバリエーションを考慮すると、アウトドアのほうが幅は広がります。中でも市街地型、砂漠型などの平坦なフィールドが最もお勧めです。いずれにしても、たった6発のリアルカウントという設定は外さない方が良いです。
[例] HEADS川越|デザートユニオン|バトルシティ|No9ミッドタウン|CQB-BUDDY|HQトラッド|HQバンカー

【お勧めのリボルバー】

お勧めはやはりカートリッジの装填・排莢が楽しめるマルシン工業のXカートリッジ式ガスリボルバーでしょう。
2021年12月時点で、命中精度が30mからA3ターゲットに全弾当たる個体もありますが、性能が良すぎるくらいです。
リボルバー戦はフィールドにもよりますが, 7m~15m内で撃ち合うことが多く, そこまでの精度は要らないと考えています。
入門にはクラウンモデル、もちろんタナカワークスや東京マルイのリボルバーでも楽しめます。

2010年当初マルシン8mmXカートリッジの時代、夏場において8mm0.35g弾のストッピングパワーはシャレにならないため、悲鳴を上げながら本気で逃げ隠れる銃撃戦でした。撃たれてみれば1発の重みの”意味”が分かります。絶対に当たりたくありません。必死の戦いでしたが、そんな鬼気迫るサバゲーを体験したことはありませんでした。8mmはボールを投げるような弾速と弾道を描くため、扱いに慣れると走っている相手に20~30m先からもヒットできたりします。現在は廃盤となってしまい残念ですが、極論としてはインナーバレル&カートが6mm版と違うだけです。

※このコラムはGUN道場リボルバー戦ページを加筆したものです

【2023年の革命】

2023年3月14日タナカワークスよりペガサス2 コルトSAAが発売されました。新エンジンと可変ホップシステムにより、箱出しで30m先の手の掌サイズに狙って当たる精度まで達しました。
その意味するところは、箱出しで普通にサバゲー定例会で使えるレベルになったということです。
それまでの各種ver.3やRシリーズも、チューニングを施せば概ねそのレベルに到達できますが、手を加えないユーザー(リボルバーにそこまで求めない方)のほうが多いです。

しかしながらタナカのカスタム銃やSAAはリボルバー限定戦では性能が高すぎるため、今後は「箱出しノービスクラス」を創設して、初心者やライトユーザーにも楽しんで頂く機会(イコールコンディション)を設けたいと考えております。