さて今回は、市街地型フィールドの特性や戦い方について、ちょっとだけ紹介しておきたいと思います。
まず、日本の主流である森林型フィールドでは、迷彩の効果で相手から発見されにくくできる点や、バリバリ撃ちまくってもブッシュに吸収されてしまう点が特徴です。あとは地形の利で戦術を考えるといった奥深さがあり、それもまた面白いものです。関東では私も9割がた、広大な森林フィールドでプレーしていました。
対して市街地型フィールドでは、どんな服を着ていようと隠れるのは簡単で、壁はもとよりタイヤやドラム缶などあらゆる遮蔽物を利用して前進・後退・左右展開をしていきます。そして、ブッシュが無いゆえの常にストレートな弾道、壁からの跳弾を回避する立ち位置、足音や気配を消すなど、森林とはまた異なった戦術が要されます。
森林や草原で展開されやすい、迷彩効果を生かしたアンブッシュや正面からの銃撃、遠方からのバラマキよりも、より優位に立てる立ち回りや素早く正確な射撃が求められるのです。
これまで遊んだ市街地型フィールドとしては、千葉県のバトルシティ、No9-ミッドタウン、千葉北フィールド、レイド、デザートストーム川越などがありますが、そういったフィールドではSMGやハンドガンを多用していました。
市街地においては「射程距離や弾数」つまり火力よりも「機動力やレスポンス」が活きるからです。
正面からの銃撃戦は火力・射程のあるライフルを持っている人に任せて、ハンドガンだけで建物の影から回りこむような戦法が個人的には一番面白かったです。圧倒的な火力差があっても、テクニックとアイデアで詰められるのが市街戦の魅力ではないかと思います。
少ない弾数で、素早く確実にヒットさせる
森林と大きく違うのは、まず主な遮蔽物が「壁」など完全に弾を避けられるものであることです。壁で遮られるため大火力はほとんど意味がありません。そして、マッピングにもよりますがブラインドコーナーが多いため「近距離戦」が発生しやすいこと、足場が良いためお互いに「移動が早い」ことが特徴としてあげられます。これらのことから、素早い射撃テクニックと判断力が要されるといえるでしょう。これは練習あるのみです。
難しいのは、思わぬ所から狙撃されることがままあることです。隠れているつもりでも、周りには多数の窓や隙間、死角があるため、その場に居ても立ってもいられなかったり(不安すぎて常に移動先を探す)、僅かな隙間から一発のヘッドショットでやられたりという事もありました。物陰から突然相手に出くわすこともあって、同士撃ちも起こりがちです。そいうった怖さも含め、森林とは違うスリルがある市街戦ゲームを、私は大いに気に入っていました。
ちなみに跳弾に関しては、エアソフトガンは壁の貫通をしない分、跳弾ヒットはありのほうが望ましいと考えます。跳弾でヒットされると無念極まりないですが、
跳弾を無効にするとどれが跳弾なのかが個人任せになり、ヒットの判断が大幅に鈍るためです。
跳弾が有効なら弾数で勝負…!?と考える人もいますが、慣れた人なら攻撃を受けた瞬間に、もうそこには居ません。市街地では使用ウェポンの能力に関わらず、神出鬼没に立ち回られるのが最も厄介なのです。
市街地フィールドの特性
・適度な広さ/距離感 (1000~3000坪)
・完全遮蔽のバリケード群と自由マッピング
・あらゆる武器が有効活用できる
・「銃撃戦」「素早い立ち回り」主体のゲーム
・5~10分でテンポの良いゲーム回転
・疲労度は比較的低い
森林フィールドの特性
・広大なエリア (3000坪~20000坪)
・地形と植生によるフィールド個性と戦術
・「索敵」「低速移動」「ロングレンジ戦」主体のゲーム
・大火力によるブッシュ攻防
・30~60分などのロングゲーム向き
・疲労度は比較的高い